トップ小隊

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製作2014年6月2日~2016年6月26日

1/144でトップ小隊を製作しました。
ザク好きとしては絶対に外せない「第08MS小隊」の「軍務と理想」の回に登場する「ジオン敗残部隊のザク小隊」いうミリタリーマインドをくすぐる設定もさることながら、戦場の「リアル」を短いエピソードの中で実に見ごたえのある形で表現されていたと思います。
さて、劇中に登場するザクですが、ちょうどマスターグレードシリーズが始まった頃という時代背景もあり、ザクの造形は初代MGザクの意匠がベースになっているようです。ただ細部は大分異なっており、特にトップ機の旧ザクについては、似た模型はあれど、同じものはガレキ以外全く存在し無いという状況でした。これまで制作してきた自分のザクは主にHGUCザクをベースにしておりましたが、初代MGのラインを追及するため、ベースキットはHGザクにし、現在のザク造形のトレンドを盛り込みつつかつ原作のイメージを崩さないよう腐心しました。因みに今回初めてバトルダメージ仕上げをするにあたり、プロモデラーのMATEVER1.5氏からいろいろ手ほどきをいただきました。有りそうであまり無い、それでいてとても効果的なウェザリングを得意とされているモデラーさんです。

製作記事:(twitterモーメント)

トップ隊長機 MS-05B

小隊の女隊長トップの機体。隊長機なのに旧式で新型の06を従える渋い役回りですが、小隊のまとまりは良いとは言えず、紳士(?)的に物事を解決しようとした努力もむなしく、部下の暴走により最悪の結末を迎えてしまうある意味とてもリアルな役割を演じてくれていたと思います。
作例の方は、プロポーションを自分好みにしつつ、意匠については原作をほぼ踏襲しています。塗装はMatever1.5氏の勧めにより田宮のエナメル塗料のみ使用しました。

頭部:HGザクのパーツをベースに製作しました。
トルソー:HGUCザクスナイパーがベースです。特徴的な胸の蝶形の追加アーマー(?)はスナイパーのラインをそのまま利用できました。フロントスカートは悩んだ末、原作の意匠そのままに、プラス腹をイメージするカーブでまとめて、元デザインで気になったラインの「断絶感」を抑えたつもりです。後ろスカートのフックはプラ板の積層で設定に忠実に造形しました。
腕:肩アーマーはRGのものを使用。取り付けメカニズムもRGのを採用しています。肩、二の腕はHGUC、下腕はHGUC06Rをベースです。
脚:付け根部分はHGUC06R、太ももはHGUC、膝は06R、ふくらはぎはHG、足の甲は完全自作、ソールはHGです。
何れもパテ類で形状を変更しています。
武器:マシンガンはMG1.0標準のマガジンオフセット型です。HGのをベースにグリップからストックにかけて新造しています。

デル軍曹機 MS-06JC

忠実な部下の役回りのデル機。右肩のシールドはビームが掠め、左肩のアーマーは半爆砕。左腰のアーマーは脱落し、胴体の動力パイプの千切れてだらりと垂れているというボロボロ仕様..
作例のこういったダメージ箇所は設定画に忠実にしつつ、肩アーマーメカニズムやスカートの固定はRGのパーツを使用してみました。パイプ類はすべてRGのものです。
マゼラトップ砲はこれまた細部がHGUCキットとずいぶん異なっており、イメージ重視でそれらしくディティールを追加しました。トップ機とは異なりラッカー系で仕上げました。

アス伍長機 MS-06JC

ダメ部下を見事に演じていたアス機です。右肩と左膝が完全に吹っ飛んでいる他、武装はヒートホークのみ。またジオンのプライドも無く連邦軍MSのシールドを持つ姿は原人のようでもあり愛嬌があると思います。吹っ飛んだ箇所のディティールは設定画に基づいた完全な自作です。思いのほか立体映えしていると思います。
デル、アス機ともに以下のパーツを基本に改修しています:
頭部:HG+RGパイプ
胴体:HGUC+RG胴体パイプとその基部+HGランドセル
腕:HGUCの肩&二の腕+HGUC06Rの腕+RGシールド及びアーマー。
脚:HGUCの太もも、HGUC06Rの大腿付け根、膝、HGのソール

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