RX-78-2 ガンダム

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2019年の「千葉しぼり展示会」に出品したシャア専用ザク及び量産型ザクに「添えるモノ」として自分のザクと同様のコンセプトでガンダムを作ってみました。制作期間は約9か月。キットやお手本には恵まれたRX-78-2をそれなりに楽しく自分の好みに合わせてパーツやアイデアを取捨選択してまとめたものです。肘膝や手等一部3Dの自作パーツも多用しています。

製作期間:2019年11月1日~12月27日 – – – – 2020年3月16日~2020年10月30日

使用キット及び自作パーツ

基本構成は頭はG30th,胸と胴はRG、バックパック、下半身はHGジオリジン、肩及び上腕は初代1/144、下腕は初代HGUCとなっています。はじめからそうするつもりだった訳ではなく合わせてみては眺めて動かしてをしながら流用パーツを決めていきました。因みにガンダムを「作れそう」と思ったきっかけはHGジオリジンのジム・ガードカスタムの脚の形状がイメージにぴったりだった事です。その後制作中にジオリジンガンダムが発売され、つま先もアップデートされていた事から流用元を変更しました。ザクのとき同様自分が拘った部分は肘膝関節の形状を初代ガンプラの方式に戻す事でしたが今回はそれプラス可動も最新キットに負けないものをとやや背伸びをして結果いろいろ苦労しましたが次につながる経験になったと思っています。

塗装及びマーキング

WHITE: ガイアEXホワイト+ニュートラルグレー少々

RED:蛍光ピンク+MSパープルベースに明度彩度に注意しながらアズキ色を追加。最後に橙黄色とハーマンレッドで赤黄バランスを調整。

BLUE: ガイア No.024コバルトブルー

YELLOW:ガイア No.25 橙黄色

NEUTRAL GRAY: メカ及びフレーム部。Mr.カラー No.13ニュートラルグレー

MEDIUM BLUE:ビームライフル等。ガイア No.062ミディアムブルー+やや色調整

マーキング

マーキングはRBコーションデカールとMDプリンターによる自作デカールを使用。象のロケット社の新色ミッドグレーを使用しパネルラインもデカールで再現してみました。

プロポーションの編集

頭部

G30thの頭部を前後に1ミリ弱延長。トサカはジオリジン、メインカメラは透明赤パーツに置き換え。目はジオリジンキット付属のシールを左右逆に使用。また左右のインテーク内部は黒の自作デカールで再現しています。

トルソー

上半身部分はRGのものを左右に1ミリづづ幅延長。胸のダクトも同じ部分で延長。胴体は左右に一ミリ、前後はパテで体幹を保つ形に修正。腰はジオリジンのものをベースに改修。RGのコアブロック機構とのすり合わせ作業がメイン

バックパック

HGジオリジンのものをベースに原典に近いシルエットに差し戻し。マルイチメカ部分及びサーベル受けは3Dで作成しました。

肩、腕、手

初代1/44のものを内側に厚みを稼いでアップ。上腕は初代1/144、下腕はHGUC Vol.21をベースに形状編集。フィールドモーター部は3Dパーツに置き換え。

手の甲はHGUCジム改より、手は拳と平手を3Dで自作。

太腿

HGジオリジンのものを編集。太腿裏側にユニークなC面を持たせて太腿らしいシルエットの実現を試み。

脛・膝

脛はジオリジンのをベースに前側を下方にずらし原典の形状に近いアンクルアーマーに脛アーマーの前裾が隠れるように調整。

膝はHGUC Vol.21の膝をベースに形状編集。フィールドモーター部は3Dパーツに置き換え

HGジオリジンのをベースにアンクルアーマーの取り付け方式を足首へ差し戻し改修を実施。フィールドモーター部は3Dパーツに置き換え。また靴底をHGUC No.21寄りのデザインのものを3Dで用意しました。

コアブロックシステム

胴体にはコアファイターが収納出来ます。これはRGのギミックをそのまま活かしたものです。コアファイターもほぼママです。胸及び胴は左右に1ミリづつ延長しています。コクピットの収まり位置や胴体の分離場所などは設定とやや異なっていますが今回はキットの構造をママ使用しました。

肘及び膝関節の自作

自分のこだわりである初代ガンプラ方式の「素直な」関節、つまりプリンの部分がちゃんと関節とされているデザインに差し戻す作業を行いました。ただそれだけですと可動が不十分になるため二重関節にしつつも片方は通常装甲内に収まっていて深く曲げる際に引き出されて出来るだけ自然なシルエット保つように曲がる事を心掛けました。

肘関節のシルエット及び寸法検討の為の3Dモデル(左)と確定した3Dデータ(右)

膝についても肘同様のコンセプトで再設計。現状「膝立て」は一応出来るのですが関節ごとの保持に問題がありポージング時間は20秒ほどしか保てません…これはひとえに外装、関節ケーシング、ヒンジ、軸、プリンまでパーツ分けしたが故に軸とヒンジは固くても軸と外装はゆるゆるといった詰めの甘さや塗装による干渉や可動性への影響まで計算しきれなかった経験値の無さ故と思い知りました。次回作はよりパーツを整理してコントロールし易くする作業にフォーカスして進めていきたいと思います。

膝関節のシルエット及び寸法検討の為の3Dモデル(左)と確定した3Dデータ(右)

武器類

ビームライフル

RGのビームライフルに若干のディティールアップ追加と複雑な露出機関部を設定に近いシンプルなHGUC No.21版のライフル機関部を移植。

シールド

シールドはG30thのものの白フチ部を1ミリ幅増したもの。マーキングについては近年多用される「EFSF」からあえて距離をおきあえてややレトロな「U.N.T SPACY」で纏めました。「U.N.T SPACY」についての活かした蘊蓄はこちら

ハイパー・バズーカ

ビームサーベル

HGUC Vol.21のものをママ使用しています。

ガンダムハンマー

G30th付属のもの。アニメでは右手で柄と鉄球を同時に持ちますが本作ではオミット。

Photo gallery

最後までご覧いただきありがとうございました。

●RX-78-2 ガンダム 基本スペック(ガンダムWIKI)

スペック
異名連邦の白い奴
白い悪魔
分類汎用試作型モビルスーツ
生産形態試作機
型式番号RX-78-2
頭頂高18.0m
本体重量43.4t
全備重量60.0t
動力熱核融合炉
ジェネレーター出力1,380kW
スラスター総推力55,500kg
装甲材質ルナ・チタニウム合金[1]
センサー有効半径5,700m
開発組織地球連邦軍
所属組織地球連邦軍
所属部隊第13独立部隊 (ホワイトベース隊)
主なパイロットアムロ・レイ

2 comments on “RX-78-2 ガンダム”

  1. 製作お疲れ様でした。
    理想のフォルム再現だけでなく、可動などのギミックも追求
    される姿勢に敬服です。

    また、これだけ様々なキットからパーツを採用されているのに、
    全く違和感を感じないのが素晴らしいです。
    特に旧キットの二の腕が使用されていることに驚きました。

    比較的新しいキットで構成されつつも、トラディショナルな
    フォルムが継承されている点、特に顔の表情がお気に入りです。

    次回作も楽しみにしております。

    1. クニオさん
      コメントありがとうございます。
      自身ほぼ初のガンダム完成品となりましたが何気にこれまで買い漁ったキットや読み更けた記事の蓄積もあってイメージの焦点合わせには思ったほどは苦労しませんでした。旧キットの使用は当初ザクと合わせて実は一番違和感が無かったのが旧キットだったのもあって最近のキットでいくかどうか結構迷った末の名残です。
      今後はこの形をベースにフルアーマーやらジムやらを展開するかもしれませんが先ずはザクシリーズを一段落させてからに致します…

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