機動戦士Zガンダム第14話「アムロ再び…」より
前作アクトザクを制作した際、自然と「ティターンズ仕様も作ってみたい」と思ったことが今回の出発点でした。そこから間を置かず、「やはりベースジャバーも揃えたい」と感じ、さらに「指揮官機としてギャプランも必要だろう」と考え、気づけば連作として進んでいきました。
普段はザク系ばかり制作しているため、ギャプランのような変形メカは自分にとって専門外の領域でした。結果として、想定の三倍ほど時間を要し、粉模展2024には未完成の状態での出品となりました。その後も仕事の合間に修正と仕上げを重ね、最終的な完成は2025年9月となります。
なお、アクトザクの制作開始は2023年の頭。足掛け3年にわたる取り組みとなりました。











ORX-005 ギャプラン
設定:
地球連邦軍のオーガスタ研究所で開発された、超高高度迎撃用の可変モビルアーマー (TMA) 。
- 第14話での役割: 強化人間ロザミア・バダムが搭乗し、カラバの輸送機アウドムラを追撃。
- 特徴: 巨大なムーバブル・バインダーを装備し、モビルスーツ (MS) 形態でも大気圏内を単独飛行できる極めて高い機動力を持つ。本編では、巨大な大型ブースターを装着してアウドムラを急襲する。
制作
あくまでアクトザクのプロジェクトの一環として製作するので大掛かりな改造や解釈は加えない、HGキットをベースに自作3Dパーツを加えて完成させることに。当初はデジタルデトックスも試みるも降参。製作は急ぎで完成させたものを粉模2024に間に合わせた後、リビルドを開始、中途色々仕事を挟んだのもあり完成は2025年の9月にずれ込みました。
形状理解と自作パーツ制作の為Fusion360にてキットの取り込み:パーツ毎に3Dスキャナで取り込みFusion上で組み立てたもの。



ブースター


MA形態+ブースター


自作パーツの製作:
キットは非常に満足度が高い出来ですがやや古い設計のためディティールがあっさりすぎる印象がありました。よって必要と思われる部分;頭部、手首、動力パイプ、足裏、バインダー、ブースター、にそれぞれ最小限の情報量を追加。逆に(自分が)あまり目がいかない部分はデカールで情報量を上げる等出来るだけ手間をかけないようにしました。


↑紫部分が自作パーツ
頭部
モノアイ内部をプラ板でディティールアップ。モノアイはハイキューパーツより。赤いひさしは3Dで自作。両サイドの三角ディティールをクリアーイエローレジンで埋めました。



トルソー
胸の先のグフ的な三角窓ディティールをクリアーイエローレジンに置き換える為3Dで作成。バインダー及びスカート内部ディティールも3Dで起こしました。作業は塗装やマーキングを施しながら進めていく方法をとってます。この方が自分には色や形状を都度検討でき必要に応じて柔軟に工法を変更出来る為です。




腕
ハンドパーツを設定を参考にディティールアップ版を3Dで作成。動力パイプも設定に則り節のあるものを用意。


足

足
足、特に足裏は設定より情報量を2~3倍にしました。これはMSの足裏は重要情報としてガン見されるという自論のためで逆にその他脚部はキットままでOKとしてます。下手に手を入れて変形機構に影響すると撮影時の破損にもつながりやすい為です。


シールドバインダー
ギャプランのシグニチャー装備であるシールドバインダーは3Dで完全新規造形する事に。内側は他MSのシールドデザインを参考にしつつブースターとビーム砲を兼ねる機構も想定し最小限のクリアランスをイメージしてメンテナンスハッチ類を追加しました。またシールドバインダーをはじめギャプランには面が大きく間延びしがちな部分があるのでその部分には小さな長方形ディティール一定間隔で配置しました。また空戦を考慮して小さなウィングレットを前後に追加してます。黄色いアクセント部はセンサーとしてクリアーイエローのバイザーで覆う形に。




3Dプリントパーツは平面や直線が歪みがちなので最近は完全に直立したレイアウトで出力するようにしてます。時間はかかりますがこの方法が目下一番歪まないのです。




ブースター
ブースターはデジタルデトックスがしたくなったのもあって一部を除き手彫りでディティールを追加してます。ディティールは一種のSFSという解釈で並行飛行するベースジャバーのを参考にしました。


出力:使用プリンター、レジン、

スタンド
キット付属のスタンドは角度が急で尻もちしてしまうものでした。(それを防止するために追加でひとつ小さいスタンド付属)ですので水平飛行になるよう付け根角度を変えて接着、整形しました。


塗装:カラーレシピ
基本色青緑A:ラスキウスアウラ浅葱色(ベース) +赤 それにクリアーイエローとクリアーブルーで青緑度合いを調整してます。
基本色青緑B:
赤:レッドにライトグレーをピンクに見える直前くらいの比率で混合したもの。
マーキング:
デカールは毎度自作してアルプスプリンターで出力してきましたが今回ドライバーが使えなくなりプリンターが使用出来なくなったのでアウトソースする事に。アメリカのFUSION SCALE GRAPHICSの対応が素早くデカールの品質もとても良かったです。尚プリンターの方は像のロケットが提供するユーティリティで無事復活しました。


当初はオーガスタ研究所及びオークランド研究所のロゴも考えましたが良い物が出来ず使用しない事に。S.U.Dは母艦スードリーを指します。厳密にはロザミア隊はスードリー所属ではありませんが本作では偽装も兼ねてそのような表示にしているという解釈です。01は隊長機を表します。盾にRは自作のロザミア隊のロゴです。
完成写真:














ベースジャバー

1. 基本設定と役割
ベースジャバーは、単独では飛行能力を持たない、あるいは飛行効率の悪いMSを背面に積載し、長距離輸送や空中戦を可能にするための「空飛ぶ台座」。
- 開発・運用: 地球連邦軍が開発。Zガンダムの時代(グリプス戦役)では、地球上を拠点とするティターンズや連邦軍守備隊の主力SFSとして運用された。
- 航続距離の向上: MS自体のスラスター消費を抑えつつ、戦場まで迅速に移動させるのが主な目的です。
- 武装: 基本的には補助兵器ですが、機首にメガ粒子砲(またはビーム・キャノン)1門を装備しており、限定的ながら戦闘機としての攻撃力も持っている。
制作
HGベースジャバーは出来がよいのですがサイズが小さめでどうしても劇中のように二基搭載す出来ませんでした。そこでいちど3Dにキットを取り込み部分拡大、編集したものを使用することに。またキットはユニコーン版の為Z版に合わせディティールを変更してます。
HGベースジャバーに1/144MS(RG06R)を置いて検証
全体的にMS2機が劇中のように収まるのは不可能。前後に少し、左右には大きく拡げる必要を確認







3Dで’取り込んだHGベースジャバー




Fusion360上でアクトザクのデータと合わせてレイアウト及びサイズの検討


MSのベースジャバー上での固定方法を検討:バンダイ標準アクションベースでしっかり固定する仕様に。軸部分のみ3Dでカスタムサイズを用意。



決定した形状(※60mmバルカンは再現せず)





出力及び製作写真

翼部分は3D出力経験値不足から歪みに悩まされ、最終的に分厚くし、真鍮線を通したり割ってむりやり平面化したりと苦労しました。今なら縦垂直レイアウトで印刷します。



スタンドは黒アクリル板にスマホスタンドを固定し、透明アクリルに透明プラ棒を4本通したパーツをでベースジャバーをある程度の自由度で置く仕様にしました。透明プラ棒の先にはポリキャップを挿し、模型を傷つけないように留意してます。

塗装レシピ
基本色:MSパープル+グレー少々
完成写真


タイトル文字はアルプスプリンターで出力したデカールを使用してます。
フォトギャラリー










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