ザク・デザートタイプ

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製作期間:2020年11月9日~2022年11月10日

ザク・デザートタイプを制作しました。本作は当ブログの主題である「HGUCベースでザクシリーズコンプリート」のひとつになります。3年前の「千葉しぼり展示会2019」にて2012年作の「プレーンなザク」(以下”スタンダード型”と呼称)を部分的に3D化し3機のザク製作、展示しました。今回のザク・デザートタイプはそのスタンダード型の3D化を完全にし、それを元にデザートタイプを作成、出力し仕上げたものです。

MS-06D ザク・デザートタイプ (1号機)

今回もまた3機編成の部隊として製作してます。

形状及び構造はこれまでのスタンダード型を踏襲した上で、旧MSV版及びプレバン版ザク・デザートタイプの形状を脳内ブレンドして纏めました。

ポリキャップや内部フレーム等は流用パーツが生かせるよう各パーツを出来るだけバンダイキットの規格に合わせた寸法にしてます。ただベースが2002年発売のHGUCザクである為現行のポリキャップレスや30MINUTES MISSIONSからするとやや古い構造をになってます。

デザートタイプの公式設定では砂漠戦用に推進力、軽量化、装甲強化、防塵、冷却性能を高めるマイナーチェンジ及び追加装備を施された陸戦型ザクとされてます。開発はキャリフォルニアベースで行われ北アフリカ戦線に投入。ジオンのヨーロッパ侵攻の足掛かりを作ったり後の地球連邦軍反攻大部隊の足止め工作など数々の特務部隊的な活躍をしてます。

肩シールドにあるジオンマークはキャリフォルニアベースのマーク。背後にカリフォルニア州の形をあしらい盾で囲んだオラ設定です。

脛部のグフに似たスラスターの下には切欠きを施してます。視覚的なアクセント以上の意味はありません。

自分のザクはスカート後ろにシリアル番号を配置してます。番号規則は一応ありますが数値が捻出できない場合はサイコロで決めてます。

塗装は主にMr.カラーを使用。ウェザリングは上手くいかなかったため今回は諦めました。カラーリングやマーキングは旧MSV版ザク・デザートタイプのキット箱絵を参考にしてます。デザートタイプはスタンダード型に比べ非常に情報量が多いため仕上げには苦労しました。

TAN: 本体色。Mr.カラー#44タン+赤、黄少々

RED:蛍光ピンク+MSパープルベースに明度彩度に注意しながらアズキ色を追加。最後に橙黄色とハーマンレッドで赤黄バランスを調整。

OLIVE DRAB: 膝、腕。Mr.カラー#12オリーブドラブ+キャラクターイエロー少々

GRAY1:胸、足、盾。ガイア No.221 ジャーマングレー+ダークイエロー+カーキ

GUN METALIC: Mr.カラースーパーメタリック#SM03スーパーメタリック

GRAY2:武器等。Mr.カラー#36 RLMグレーグリーン+ホワイト+パープル少々

マーキングは毎度自作しMDプリンターで印刷したものを使用してます。今回は3Dデータがあるので平面化した3次曲面の上で作成が可能になりより正確なデカールを実現出来ました。面の取り出しはSurface-Offset、平面化はmeshmixerで行ってます。

MS-06D ダブルアンテナタイプ(2号機)

デザートタイプの二機目はダブルアンテナタイプです。外見上はヘッド以外特に「1号機」と差異はありませんがシールド、バックパック、武装類は3Dでなくキットからの流用です。製作当初3Dで作る予定では無かった為その時点で作ったパーツを利用しました。肩シールドは1号機のRG方式の接続でなく初代HGUCザク方式ですが出来上がってみると構造も頑丈でイメージも違和感がないので今後肩シールドはこの方向で大丈夫かと考えます。

MS-06J ザク・スタンダードタイプ(隊長機) 

3機目はJ型ザクの隊長機です 。状況打開作戦の為司令部から送られた二機のデザートタイプとその若いエリートパイロットに手を焼く現場の中年隊長というイメージです。今回の製作を通じスタンダード型のザクもアップデートしたので出力して仕上げたかったのとガンダム本編でもランバ・ラル隊のザクが普通に砂漠で戦闘してるのを観る限りザクは砂漠でも問題無く使える機体なので砂漠チームに加える事にしました。

カラーリングは大好きなジオノF2をイメージしましたがどことなく「醜いアヒルの子」感漂っててもやもやしてます。 シールドに取り付けた長身の銃と脛のミサイルが視覚的に左右に広がる印象になってるのかもしれません。

マーキングは自分のザクの場合隊長機の番号は全て01にしてます。また二の腕と太腿の白帯も隊長機を示すものです。

主武装MMP-80はF2ザクのキットのもの。珍味として加えた長銃身のデザートタイプマシンガンはMSV-Rに登場する武装で3Dで用意しました。

3Dワーク

使用ソフトはFusion360です。基本3Dスキャナで元になる模型や部品を取り込んだ後それを元にCADデータを作成、3Dプリンターで出力し形状検証し修正、再出力といった工程を延々納得いく形になるまで繰り返しました。

3D出力

本作より光硬化式のphrozen sonic mini シリーズを購入。印刷解像度は当時2Kだったのが後に4Kが発売され現在は8Kが主流です。本作は主に4Kで印刷してますがそれでも印刷積層痕の表面処理にかなりの労力を費やされたので次作からは8Kを購入したいと考えてます。

使用したレジンは本体にサフに近い質感のphrozen Aqua-Gray 4K、内部フレーム部にはphrozen Rock-Black Stiff、これは高強度レジンで負荷のかかる部分に重宝します。透明パーツにはphrozen SC-801 Clearを使用しましたが透明度はもう一つでしたのでモノアイシールド部には使用せずマシンガンのドットサイトやモノアイに使用しました。そして本作の目玉チャレンジである膝防塵カバーには中華製のWanhao 3D Printing Resin Rubberを使用してます。このレジンは特性がトリッキーで硬化不良で脆くなったり粘り気から洗浄不良が起きたりと苦労の連続でしたがなんとかねじ伏せて形にしました。

因みに今回の製作を通して解った光硬化式3Dプリンターで印刷成功するカギは露光時間の延長です。これを購入時設定の倍の時間にしてからは印刷失敗が激減しました。おそらく早く印刷出来るを売りにするあまり最短時間ばかりがアピールされてるのが原因かと推測します。

スタンダード型は中隊長マーク及び空間戦仕様(C, F, S型)に交換できるパーツも一応用意しました。

頭部

今回のスタンダード型とデザートタイプの頭部形状の差異はブレードアンテナやバルカン砲の有無などですが最大の違いは嘴の上下幅です。これは設定画及び旧キットの造形をイメージして決定しました。モノアイはヘルメットを外して可動させる事が可能。モノアイシールドはコロナで配られたフェイスシールドをカットしスモークブラックを吹いたものです。

デザートタイプの頭部はマルチブレードアンテナ型をカラバリ二種、ダブルアンテナタイプを一種の三種を用意しました。

アンテナにあるセンサー部は透明レジンで再現してます。

近年ではデザートタイプの腕形状はスタンダード型と同じと解釈されるのが主流のようですが、差別化と同時に原典回帰も果たせるので旧MSVスタイルでまとめました。

スタンダード型(左)とデザートタイプ(右)の設定及び初代キット形状比較。

●膝蛇腹シーリング

デザートタイプの脚で取り扱いが最も困難なのが蛇腹式シーリングの膝です。

80年代初頭の大河原御大のデザインはダグラムシリーズをはじめこの方式の関節が少なくありません。正直ここまでメーカーやモデラー泣かせなデザインも無いかと思います。

当初はポーズ固定式で考えましたがゴムレジン素材で3Dプリントが出来るとの情報を得て可動式蛇腹関節の「開発」を決心。約3か月の紆余曲折を経て辿り着いたのはゴムレジン製蛇腹に上下から内部フレームを差し込み3mmアルミ線を通すというものです。当初は機械式関節を仕込んだものも試しましたが膝を曲げてもゴムの弾性に押し戻されてしまう為伝統的なアルミ線に行きつきました。一応フレームがある事で単なるアルミ線関節よりは曲がる位置がコントロールされたものになったかと。

パーツ分けなど駆使すれば90度以上曲がるロボットの蛇腹式関節問題は早晩解決できるのではと未だ性懲りも無く目論んでおります。

曲げ角は3~40度が限度。ゴムレジン製蛇腹の物性は思ったより安定しておりプリントから一年以上経ても弾性と強度は保っています。ただ既に亀裂も生じ始めており実情「遊ぶな危険」な物です。

●脚部動力パイプ

製作当初見落としてた事が原典の脚部動力パイプはパイプ本体より径の増大した円柱に接続する様になってた事。この形状ですと非可動のパイプでは膝可動が相当に制限されてしまう為急遽可動式パイプを模索。最終的にはPGザクの半球型接続方式にタミヤ1mm径プラ棒を芯にした可動パイプを新造。結果は想像以上に自然な可動を実現出来たかと。

膝曲げによるポージング。曲げるときに大きめの力が必要で実情「遊ぶな危険」レベルです…

足はスタンダード型、デザートタイプ共に共通です。

武装

●M-120AS マシンガン:プレバン版ザク・デザートタイプより流用。

●ラッツリバーP-3 連装ミサイルポッド:プレバン版ザク・デザートタイプより流用。

●ラッツリバー3連装ミサイルポッド:旧MSVザク・デザートタイプより流用。

●SA-712 クラッカーポッド:旧MSVザク・デザートタイプより流用。

●M-120AS マシンガン ロングバレルタイプ:プレバン版ザク・デザートタイプのマシンガンを3D

コピー後ロングバレル部を追加。

●MMP-80 90mm マシンガン:HGUCザクF2型より流用。腰のマガジンは3Dにて自作。

●脚部ロケット弾ポッド:初代HGUC量産型ザクより流用。脛バンドは3Dにて自作。

●ハンドグレネード:HGUCギラ・ズ

Photo Gallery

最後までご覧いただきありがとうございました。

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